テレワークは人気の新しい働き方ですが、作業効率が落ちるのではないかなどの懸念から、導入する企業はそこまで多くありませんでした。しかし新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の発令の影響で、多くの企業がテレワークを導入。テレワークが急速に普及しました。特に、IT企業では積極的にテレワークを取り入れたようです。例を挙げてみましょう。
いち早くテレワークという働き方を導入したG社は、4千人の従業員を対象に、テレワークを開始しました。この会社では、テレワーク導入後にテレワークをしている従業員を対象にアンケートを実施。その結果では、約9割の社員がテレワークを支持しており、約7割の社員たちがテレワークの導入による業務の支障はなかったと回答しているそうです。一方で、いくつかの問題点も挙がりました。それは、自宅のインターネット環境が低速であることや、システム上の問題で社内のイントラネットにアクセスができないこと、必要なデバイスを持っていないことなどです。
その他の企業としては、S社が2010年という比較的早い段階からテレワークを開始しています。この会社が推進してきたテレワークに対する取り組みは、同社のホームページで公開されていたのですが、特にテレワークを実施する時の導入ステップが興味深いものでした。そこではテレワークの課題として、作業環境の構築問題や人事評価問題、セキュリティー問題などに対する解消法も説明がされているので参考になるでしょう。